Security


暗号理論

1970年後半から,データを暗号文のまま積・和演算が可能な準同型暗号方式が幾つか開発されており,昨今のセキュアなクラウド・AI技術開発を背景に,データベース検索,最適化,機械学習,制御工学の分野で応用され始めている.本科目では,準同型暗号方式の基礎理論と応用事例に触れ,リアルタイム性が要求される制御の観点から自動制御システムと融和性の高い暗号方式のあるべき姿について最新の研究成果を織り交ぜながら講義する.
日程講義内容
111月1日(水) 17:50~19:20
準同型公開鍵暗号
キーワード:公開鍵暗号,準同型性,準同型演算
211月1日(水) 19:35~21:05
情報系セキュリティと制御系セキュリティ
キーワード:情報系,制御系,セキュリティ,リアルタイム性
311月8日(水) 17:50~19:20
制御系の秘匿化:暗号化制御
キーワード:制御系,制御アルゴリズム,秘匿化・難読化
411月8日(水) 19:35~21:05
様々な暗号化制御と課題
キーワード:フィードフォワード制御,二自由度制御,外乱オブザーバ
小木曽 公尚
電気通信大学 大学院情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 教授 

ネットワークセキュリティ

様々なユーザがネットワークに接続するIoT時代ではネットワークセキュリティが基盤技術となる.さらにIoT化が進むと,これまで断絶されていた情報系(IT)と制御系(OT)のネットワークが相互接続されていく.本講義では,複雑化するネットワークのセキュリティについて,IT系ネットワークとOT系ネットワークの両面から論じる.OT系ネットワークについては実際の運用を想定した対策技術につても講義する.
日程講義内容
110月21日(土) 13:00~14:30
セキュリティと課題
キーワード:ネットワークセキュリティ
210月21日(土) 14:45~16:15
IT系ネットワーク
キーワード:IT系ネットワーク
311月4日(土) 13:00~14:30
OT系ネットワーク
キーワード:OT系ネットワーク
411月4日(土) 14:45~16:15
対策技術
キーワード:対策技術
澤田 賢治
電気通信大学 准教授 

ブロックチェーン

仮想通貨を支える仕組みとして知られるブロックチェーンですが、今では仮想通貨以外の活用方法などの分野で新しい価値を生み出す分散プラットフォームとして成立しようとしています。本科目では、ブロックチェーンを理解する為の基礎、実事例から考えるビジネス応用と活用方法について論じます。また、ブロックチェーン技術を理解、活用する即戦力エンジニア人材の育成を目的に、実際にEthereumを用いたブロックチェーンアプリ開発についての演習を行います。
日程講義内容
112月9日(土) 10:30~12:00
ブロックチェーン概論
キーワード:ブロックチェーン、コンセンサスアルゴリズム、分散コンピューティング、Peer to Peer
212月9日(土) 13:00~14:30
仮想通貨とパブリックチェーン
キーワード:Bitcoin / Proof of Work
312月9日(土) 14:45~16:15
スマートコントラクトとブロックチェーン
キーワード:Ethereum / スマートコントラクト
412月16日(土) 10:30~12:00
実践分散アプリケーション1
キーワード:Ethereum / スマートコントラクト / Solidity
512月16日(土) 13:00~14:30
実践分散アプリケーション2
キーワード:Ethereum / スマートコントラクト / Solidity
612月16日(土) 14:45~16:15
ブロックチェーンの未来
キーワード:ブロックチェーン、社会実装
廣瀬 一海
日本オラクル株式会社 
※カリキュラムは変更になる場合があります。